あすなろの里での毎日の生活
あすなろの里での作業療法
あすなろの里では、「つくる喜び」や「できる楽しみ」を体験しながら、就労にも結びつけるよう作業療法を行っています。実施している作業療法は「農耕」・「園芸」・「窯業」・「木工」・「手芸」・「環境」の6種。
お一人お一人の希望に合わせて、それぞれの班に分かれて作業に参加いただいています。またこれらの作業を通して、コミュニケーションや人間関係のルールやマナーを習得していただくと同時に、地域イベントなどにも参加いただき地域社会との積極的な交流を行っています。
農作物、やきもの、木工品、手芸品につきましては毎年11月に開催されるあすなろ祭や各種のイベントで販売させていただいています。
農耕班
あすなろの里の周囲には緑あふれる自然に囲まれています。
施設内には約1ヘクタールの畑があり、ここで農耕作業行っています。畑では四季折々の野菜やくだものなど約20種の野菜を育てており、収穫した野菜は毎日の食事で消費。自分達の手で育てた安全・安心な野菜を利用者の皆さんに提供しているのです。
また11月に開催される「あすなろ祭」では、これらの収穫した野菜類を販売、大好評をいただいています。また地域のイベントでも販売しています。
園芸班
施設玄関、屋外の通路には、季節を感じる美しい花々が植えられています。
これらの花々の手入れを行うのが園芸班。作業をしながら、花を愛でるやさしい心をはぐくみます。女性の方で構成し、皆さん次の花の準備を楽しみにしながら毎日作業を進めています。
窯業班
やきものの産地「有田」ならではの作業。あすなろの里内には、やきものづくりの一連の作業ができる「あすなろ窯」があります。ここでは鋳込みによる成型から水拭きまでの作業を行っています。外部業者からの委託作業も行っており、ベテランの人は手際よく作業を行い、職人技を身につける方もいます。
徐々に作業効率や仕上がりの向上が見えることで、「できる楽しみ」も実感していただけます。
木工班
木製の花台やプランターカバーなどを作成しています。花台は仕上げの磨き作業を中心に行っています。
できあがった製品は、あすなろ祭や陶器市などの地域のイベントで販売させていただいています。
手芸班
ステッチや刺し子、編み物などを行っています。思い思いのデザインを形にしたり、課題をこなしたりしながら個人にあわせたスキルアップを目指しています。家事技能としても活用いただきながら、じっくり取り組む作業を行うことで「継続できる」スキルを身につけていただきます。
環境班
あすなろの里は豊かな自然に囲まれた地区にあり、施設の敷地面積も25,299平方メートル。
この広い敷地を整備するのが環境班。状況や季節に応じて、草払い・庭木の剪定・草むしりなどを行っています。皆さんの活動で、美しい環境美化が保たれています。